北広島町のどぶろく
どぶろくの歴史は古く、日本酒よりも長いとも言われ、豊作祈願をはじめとした神事にも使われていた。日本酒とどぶろくの違いは搾らないこと濾さないことだけ。ブナの原生林が育む清澄な水と美味しいお米を生産する北広島町は平成18年、県内で最も早くどぶろく特区に認定、 明治時代に密造が禁じられて以来、幻の酒となっていたどぶろく製造が復活した。
北広島町には、民宿タニモト「どぶろく谷川」、八幡高原酒造「どぶろく八幡」、福光酒造「朝光」等があり、道の駅や酒店、オンラインで購入することができる。
その中のひとつ「福光酒造」を訪ねた。
純米濁酒「 朝光(あさひかり) 」
福光酒造株式会社
「朝光」は福光酒造の代表銘柄。廃業する前、13年前までは清酒の銘柄で使用。酒蔵復活に際し、商標を取り直し、清酒ではなくどぶろくの銘柄で復活させた。 広島県内で一番どぶろくを醸造している蔵が多い北広島町で、廣島純米生どぶろく「朝光(あさひかり)」をはじめとしたどぶろくを醸造。蔵元が昔ながらの製法で作るどぶろくは、地元だけでなく、県外からもファンが多い。現在は、地元北広島町大朝にある加計屋酒店のほか、北広島町の千代田・豊平の道の駅、広島市内の大手酒屋でも販売。また、ネット販売も行っている。(内容量:700ml)
精米歩合:80%
使用米:こいもみじ(広島県大朝九門明産)
使用酵母:きょうかい8号酵母
味わい:辛口
開発者ひと言
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どぶろく(濁酒)は日本酒より長い歴史を持つ日本の伝統的なお酒です。現在の日本酒はこのどぶろくが原点となります。そんな長い間親しまれてきたどぶろくは、今は「田舎のおじいちゃん・おばあちゃんがツボで作るお酒」というイメージがあると思いますが、実はどぶろくは栄養価が高く、お酒でありながら美容や健康にも効果が期待できるものになっています。
そんなどぶろくを福光酒造では、添加物を一切使わず製造しております。当蔵で醸造するどぶろく「朝光」は、もともと昭和8年にこの北広島町大朝で創業した先代までの蔵元が醸造していた日本酒の銘柄から名付けました。先代まで醸造していた日本酒と同じように、地域に密着したお酒として、地元大朝で作られる米を利用して1つ1つ丁寧に作っております。
現在では、どぶろくカクテルやどぶろくを使ったお菓子など、どぶろくを中心にいろんな形で広がっています。また、当蔵ではどぶろくだけでなく自然の中で育てた葡萄を使ったワインも昔ながらの手法で製造しております。当蔵としては、これからさらにどぶろくのおいしさや魅力をたくさんの方にお伝えしていきたいと考えております。ぜひ一度ご賞味ください。
福光酒造株式会社
蔵元 福光 寛泰
注目されはじめたどぶろくの持ち味
どぶろくは、1度目に開けた時、発泡性があり辛く感じるのが特徴。最初はこの発泡性と清涼感を味わうことができる。この後、数日冷蔵庫で保管し、今度は炭酸が抜けた状態で甘みを感じるお酒となる。このように、2段階で楽しむことができるのがどぶろくの特徴。
また、どぶろく「朝光」は、他のどぶろくと比べ、酒粕を小さくし、かつアルコール度数も低くしているので、カクテルでの飲み方もオススメ。
炭酸で割って飲むだけでなく、トマトジュースなどで割るとより飲みやすくなる。ぜひともご家庭でご賞味あれ。
オリジナル米「こいもみじ」の復活
どぶろく「朝光」で使用しているお米は、地元北広島町大朝地域で古くから作られていた「こいもみじ」というお米。実は、地元大朝地域は、標高400メートルにある地域で、昭和初期は気温が低く、どうしてもコシヒカリを作るのに適していなかったため、寒さにも強い「こいもみじ」を盛んに生産していた。
この「こいもみじ」を地元農家と一緒に復活させ、どぶろくを醸造。お米の特徴としては、寒さに強いためコシヒカリ等に比べ、小さくて硬いのが特徴。
また、これからは地元で作っているさまざまなお米を利用したどぶろく作りにも着手していく。
店舗・事業者情報
名称 | 福光酒造株式会社 |
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住所 | 〒731-2104 広島県山県郡北広島町大朝2441-1 |
電話番号 | 090-7129-2767 |
Web | https://www.asahikari.info/ |
https://www.facebook.com/oasa.asahikari | |
https://www.instagram.com/oasa.asahikari/ | |
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